編集部コラム
2026年、複数業種のCMに同時出演するタレントたち
CM名鑑編集部・公開
直近180日に放映が始まったCMを見ると、1人で2社以上のCMに出演しているタレントが78人いました。業種をまたいで起用される人ほど、起用社数も多い傾向があります。
CM名鑑に2026年10月22日時点で登録した986本のうち、放映開始日が2026年4月25日以降(直近180日・441本)のCMを対象に、出演者ごとの出演社数を集計した結果です。
集計の範囲
本記事は、CM名鑑に2026年10月22日時点で登録した986本のうち、放映開始日が2026年4月25日以降の441本を対象にしています。この441本の中で、同じ出演者が何本・何社のCMに出ているかを数え、2社以上に出演している人を「複数業種・複数社での同時起用」として集計しました。対象期間に放映を終えたCMや、CM名鑑に未登録のCMは含まれません。
直近180日で2社以上に出演している人数
直近180日の441本に出演した人のうち、78人が2社以上のCMに出演していました(1社のみの出演者が大半を占める中での数字です)。上位は次のとおりです。
- 妻夫木 聡: 20本・2社(転職・求人/飲料)
- 山本 由伸: 16本・2社(医薬品/飲料)
- 二宮 和也: 11本・6社(食品/IT/通信/金融/不動産)
- 有村 架純: 10本・5社(飲料/家電/化粧品/転職・求人/通信)
- 阿部 寛: 8本・4社(金融/飲料/食品/家電)
- 上戸 彩: 8本・2社(通信/アパレル)
- 川口 春奈: 8本・3社(通信/EC/金融)
- 今田 美桜: 7本・5社(アパレル/転職・求人/金融/飲料/医薬品)
- 大谷 翔平: 7本・3社(食品/コンビニ/飲料)
- 吉岡 里帆: 7本・3社(眼鏡/食品/転職・求人)
本数10位以内の人の多くが、転職・求人業界か飲料業界のいずれかに1本以上出演している点も目を引きます。妻夫木聡・有村架純・今田美桜・吉岡里帆の4人は転職・求人業界のCMに出ており、妻夫木聡・山本由伸・阿部寛・有村架純・今田美桜・大谷翔平の6人は飲料業界のCMに出ています。この2つの業界は、前回・前々回の記事で「群像型CMが多い」「本数が多い」とそれぞれ特徴づけた業界で、起用されるタレントの層にも重なりが見られます。
編集部の見立てとして、このランキングには2つの違う型が混ざっています。1つは山本由伸・大谷翔平のように、スポーツでの実績に裏打ちされた「信頼」を異業種に横展開するタイプ。もう1つは二宮和也・有村架純・今田美桜のように、6社・5社と幅広い業種に起用されるタイプで、こちらは特定の実績に紐づくのではなく、年齢層や好感度の広さを背景に「どの業種でも違和感のない起用先」として選ばれている印象があります。妻夫木聡が20本と最多になっているのは、転職・求人業界で複数の案件に継続起用されていることが大きく影響しており、単に「色々な業種に出ている」というより「1つの業種で複数の案件を持っている」ケースも含まれる点には注意が必要です。
妻夫木聡・山本由伸の20本・16本の内訳
妻夫木聡の20本のうち、飲料側の多くはサッポロビール「サッポロ生ビール黒ラベル」の大人エレベーターシリーズで占められています。「黒ラベル 大人エレベーター 山本由伸 アドバイス」篇のように、山本由伸と共演する回が複数あり、2人の本数が近い数字(20本・16本)になっているのは、同じシリーズに繰り返し一緒に出ているためです。つまりこの2人は「2社に出ている」というより「1つのシリーズに集中的に出ている」タイプで、後述する共演回数ランキングでも14回共演として2位にランクインしています。
起用社数が多い人ほど、業種の幅も広いとは限らない
妻夫木聡・山本由伸は出演本数が多い一方で出演社数は2社にとどまり、二宮和也は本数(11本)こそ中位ながら6社に出演しています。つまり「本数が多い=色々な業種に出ている」わけではなく、同じ業種内で複数の案件を持つタイプと、少ない本数で業種をまたいで起用されるタイプが両方存在する、という点が今回の集計から見えてきました。ランキングを本数で並べるか、出演社数で並べるかによって、まったく違う顔ぶれになるのも今回の集計の面白さでした。
この集計の限界
この集計は「CM名鑑に登録済みのCM」を対象にしており、実際の放映本数や出演社数とは異なる可能性があります。また「直近180日」という期間の切り方(2026年4月25日〜10月22日)によってランキングの順位は変わります。別の期間で集計すれば、別の名前が上位に来ることも十分に考えられます。
今後の見方
このランキングは半年単位のスナップショットなので、次の180日で集計し直すと、別のタレントが上位に来る可能性があります。CM名鑑では新しいCMを継続して追加しているので、同じ集計を数ヶ月後にもう一度行い、ランキングがどう変わるかを比較できるようにしたいと考えています。業種をまたいだ起用が増えているのか、特定のシリーズへの固定起用が増えているのか、時系列で見ることで分かることも増えてくるはずです。